アンコール 〜ハイカラ舞曲第一番について〜
『私はかねてより長崎を題材にした管弦楽の小品集があれば面白いなと考えていました。このたび機会をいただいて作曲できたことを喜びに思います。今回は長崎固有の民謡に取材することなく作曲を行いました。曲はA-B-Aの単純な三部形式からなりAの主題が長崎のレトロでモダンな町並みのイメージで、Bは長崎を目指し遥々海を越えてやって来た異邦人のテーマです。曲の中盤より長崎と縁の深いスペイン、ポルトガルの民族的リズムである“ボレロ”が頻出し曲を盛り上げます。この曲で長崎の昔の町並みに思いを馳せていただけましたら幸いです。』酒井健吉
作曲者プロフィール 作曲を加藤豊に師事、そのほか故・伊福部昭氏に私淑し作品が高い評価を得る。2004年kitara音楽工房を立ち上げ、以来、管弦楽から邦楽器作品、子供のための楽曲まで幅広く作編曲に従事。2005年宮日音楽コンクール作曲部門グランプリ。2006年イタリアで開催された2AGOSTO国際作曲コンクール第二位入賞。2007年イタリアの伝統的国際音楽祭“SPAZIOMUSICA”に作品が招待される。今年の6月にはボローニャで行われるオルガン音楽フェスティバル“ORGANI antichi”に於いてフェスティバル依頼作品『雅遊の舞』を初演予定。また、8月には名古屋しらかわホールで行われる『名フィルの日』で長崎をテーマにした『詩篇協奏曲〜祈り、鳥になったら〜』を初演予定 |